【単体考察】HDチョッキ”なしくずし”バンギラス
~挨拶~
お久しぶりです。漆原です。
USUMのシーズン17にて使用したHDチョッキバンギラスの紹介記事です。
剣盾環境で活躍できるかはわかりませんが、役割対象である”オニゴーリ”がいることを考えると考察の余地はありそうです。
では早速。
~個体紹介~
性格:いじっぱり(A↑C↓)
持ち物:とつげきチョッキ(D1.5倍)
調整:207(252)-170(4)-130-x-152(252)-81
技構成:追い打ち 岩石封じ 地震 ”なしくずし”
役割対象
etc
ダメージ計算(参考までに)
攻撃
追い打ち(成功時)
CS:55.8~66.2%
CS:56.7~67.5%
H振り:91.0~108.9%(砂ダメ込み87.5%確1)
CS:93.2~110.8%(砂ダメ2回で確1 1回で93.7%)
CS B+1:59.6~70.8%
なしくずし
177-102:25.4~29.9%
被攻撃時(面倒になったので基準として)
臆病C+2の流星群Z→55.5~65.7%
臆病CSの気合玉Z→81.1~96.6%
臆病C+3の10万ボルトZ→78.2~92.7%
~特殊受けとして~
僕は受け構築を使う際に、組み方として物理受け2+特殊受け2+潰し枠1or2という内訳をよく採用しますが、このバンギラスは特殊受けに該当します。特殊受けとしての役割は以下の記事を参考にしてください。
https://uru-poke.hatenablog.com/entry/2019/09/23/213125
~7世代でのオニゴーリ対策~
サイクルを組むにあたってオニゴーリは天敵ですが、オニゴーリのために折角採用したポケモンも回避や素早さを上げられて絶対零度を1発で当てられては採用した意味がありません。そのうえ対策枠を設けるとパーティの対応範囲が狭くなり結果としてサイクル性能が落ちてしまいます。その為、現環境で受け構築でのオニゴーリに対する回答はフリージオがよく知られていました。しかし、フリージオはオニゴーリ以外に対して一撃必殺に頼らないといけない場面が多い点、フリージオより早い積める特殊枠に出しにくい点が僕には弱く感じられました。
~なしくずしの存在~
ちょうどその時チョッキバンギラスの@1の技を探してポケ徹を眺めていました。
そこで”なしくずし”という技に着目しました。なしくずしとは
「相手の 能力変化に 関係なく ダメージを 与える」 技です。
さらにA170のバンギラスのなしくずしで、前述のとおりオニゴーリに25.4%~ダメージが入るので身代わりを確定で割ることが出来ます。さらに砂ダメで身代わりの試行回数も減らすことが出来ます。
つまり、オニゴーリがBを上げようが回避を上げようが、なしくずしで下から身代わりを割り続ければ最後の絶対零度当たるかどうかの勝負に持っていけます。
つまり、
理論上7割の確率でオニゴーリに勝てます。
まあ実際はそんなに上手くはいかず、能力を上げられるまでは地震で身代わりが割れますが、早々にBや回避を上げられてしまえばなしくずしを打たざるを得ず、効果がばれると身代わりを張らずに零度連打されてしまいます。ですがそれを加味しても構築を歪ませることなく、技一つでオニゴーリと五分以上の勝負が出来ることはサイクル構築にとって非常に貴重な存在だと思います。(なしくずしの仕様を知らない相手が永遠に身代わりを貼ってくるのはなかなかに楽しかったです)実際レートで使用して、体感ですが対オニゴーリに対して8割近く勝つことが出来ました。(相手のプレイングにもよりますが)7世代はもう終わってしまいますがzenohaやたろうと一緒に考えたこのバンギラスをどこかで一度使っていただけたら幸いです。 以上!